タイトルって難しい。

学力も体力もない人間の雑記帳。

ぼくらの三日間戦争

金曜日。僕は夜遅くまで美女と飲んでいた。
美女と言っても、昔からの知り合いである。昔話をしたり、時に真面目な話をしたり…とにかく楽しいひとときであった。正直に言うと、割と飲みすぎたと思う。
翌日の土曜日。疲れも相まってか、僕は飲まず食わずで夕方まで寝ていた。三連休の初日から勿体無いことしてるなあとは思ったが、疲れてるので仕方ない。
だるい体を起こしてとりあえず水でも飲もうかと思ったその時である。
ベッドの横、地面に謎の黒い物体が。
そう。人類よりも古くから地球にいる黒き戦車、ゴキブリ。
小さい頃から男の子とは思えないくらいに虫が嫌いな僕は、もう発狂してしまった。
とりあえず、その場にあったヘアスプレーで応戦する。
僕が持つヘアスプレーはアリミノスパイスシャワーフリーズである。こいつは、僕みたいな軟毛でも、ガッチリキープできるので、ヘアスプレーで困っている人にはオススメである。

アリミノ スパイスシャワーフリーズ 180ml

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そんなヘアスプレーをゆっくりと構え、やつに向かって射出しようとするのである。
ゴキブリの守備力は約1,800。遊戯王でいうと、ホーリーエルフより少し弱いくらいである。
対する僕のヘアスプレー。狙い通り奴の背中に当たれば、ヘアスプレーによって、奴の表面にある油は固められ、足も羽も触覚もフリーズしてしまい、お陀仏となる。

そんな淡い期待をいだきながらいざ射出。

なんと逃げた。今までで一番早い気がする。こいつはゴキブリ界の為末選手か?!

何度も行く手を阻むかのようにスプレーを出し続ける僕。
蝶のように舞い、攻撃をかわすゴキブリ。見た目は蝶ではないが。

壁を伝って登るゴキブリ。チャンスだ。ここなら攻撃が当たりやすい。
そして、ヘアスプレーを奴の全身に散布したその時である。
たしかにスプレーの霧が命中した。しかし、やつは最後の力を振り絞ったのか、エアコンの裏に隠れていった。
またしても僕は発狂した。しかしながら、為す術もなく、部屋の真ん中で呆然としていた。

翌日の日曜日。
僕は覚悟をしていた。奴と徹底抗戦すると。

起きてすぐ、寝癖も治らぬ顔で家から徒歩10秒のスーパーで次のものを買った。

【第2類医薬品】アースレッドW 18-24畳用 30g ×2

【第2類医薬品】アースレッドW 18-24畳用 30g ×2

僕の部屋は6畳である。でも18畳用をあえて買ったのである。
一応、ゴキブリ応戦用化学兵器も購入した。

足早に家へと向かう僕。気づいたらまだ寝間着のままであった。
とりあえず、着替えて準備して・・・アースレッドを散布。
   思い返すと、僕の夜は辛いものであった。いつ奴が襲来するかわからない。
その恐怖感との戦いであった。

家から出て気づいた。メガネ忘れたことに。
とりあえず、取りに部屋へ戻り、ドアをあけると、ものすごい霧が部屋を充満しており、むせた。
だいたいここまでで、日曜のAM10:00くらいである。

その日の晩。
部屋に戻る。ハンカチを口を覆いながら部屋へ入る姿はさながら避難訓練である。
とりあえず、窓を開け、奴の亡骸がありそうな箇所を一通り確認する。
しかし見当たらず。なんだかんだで奴も僕に怖気づいたのか、もう消えていったのであろう。

そんなこんなでめでたしめでたし…。

月曜日。
夕方頃、家に帰った僕は、窓を開けようとしたら、窓のサッシに黒い物体を発見した。
そう、昨日アースレッドによって殺められた奴の亡骸であった。
丸くなっている姿は、さながら生まれたときのような感じだ。

奴は、僕のQoLのために犠牲となったのだ。
本棚の裏で死なれているくらいならば、逆に良かったと思う、これで。
とりあえず、トイレに流して処分しておいた。さよなら、黒き戦車。

 
       

というわけで、ゴキブリが出たら、やっぱりアースレッドとかバルサンが有効みたいですので、みなさんお試しあれ。